横浜流星さん主演の2025年NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」は版元として江戸時代の文化に革命をもたらした蔦屋重三郎の物語ですが時代背景や将軍とは?「べらぼう」の時代背景や将軍について、年代や年表をまとめていきます。
大河ドラマ「べらぼう」とは?江戸中期の吉原が舞台
大河ドラマ「べらぼう」とは?
まずは、以下ドラマの概要です。
蔦屋重三郎(1750-1797)
18世紀半ば、人口は100万を超え、天下泰平の中、世界有数の大都市へと発展した江戸。蔦重こと蔦屋重三郎は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。血のつながりをこえた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめる。
折しも、時の権力者・田沼意次が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内など多彩な文人が輩出。蔦重は、朋誠堂喜三二などの文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんにつかった書籍でヒット作を次々と連発。33歳で「江戸のシリコンバレー」こと、日本橋通油町に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
蔦重が見いだした才能は、喜多川歌麿・山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった若き個性豊かな才能たち。その多くは、のちの巨匠となり日本文化の礎となっていく。
しかし時世は移り変わり、田沼意次は失脚。代わりに台頭した松平定信による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。周囲では江戸追放や死に追いやられるものもあらわれる…。蔦重は、その後も幕府からの執ような弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続ける。そんな中、蔦重の体を病魔が襲う。
命の限りが迫る中、蔦重は決して奪われない壮大なエンターテインメント「写楽」を仕掛けるのだった…。
引用元:公式サイト
今年も残すところあとわずかですが、いかがお過ごしでしょうか?
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📺2025年1月5日(日)放送開始
主演 #横浜流星
作 #森下佳子 pic.twitter.com/cw6yTdOUIJ— 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」1/5放送開始 (@berabou_nhk) December 30, 2024
喜多川歌麿、葛飾北斎、東洲斎写楽らを見出しプロデュース!「江戸のメディア王」と言われた実在の蔦重こと蔦屋重三郎の波乱万丈な人生を描く物語です。
江戸郊外の貧しい家に生まれた蔦重が成り上がっていくサクセスストーリー。しかし成功だけでなく、様々な困難が襲ってくることに。
江戸中期の吉原が舞台
そんな「べらぼう」の物語が描かれるのは江戸時代の中期。
そして蔦屋重三郎が生まれ育った「吉原」を舞台に物語はスタートします。
吉原で奔走する蔦屋重三郎の物語と並行して、江戸城内の政治の世界も描かれます。政治の中心にいる人物・もう一人の前半の主人公と言っても過言ではない存在が、渡辺謙さん演じる田沼意次です。
キャラクターPV🎥成り上がりの老中・田沼意次
自らの才能と実行力で、足軽出身の出自から遠江相良藩の五万七千石の大名に登りつめた。#渡辺謙#大河べらぼう 放送まであと【7日】 pic.twitter.com/kBvPpfAt5B
— 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」1/5放送開始 (@berabou_nhk) December 29, 2024
蔦屋重三郎と田沼意次の関係については、以下の記事でご紹介しています。
蔦屋重三郎の人生とともに、田沼意次の全盛期から失脚、そしてその後が描かれると思います。
江戸中期とはいったいどんな時代だったのか?以降でさらに詳しく将軍などご紹介していきます。
「べらぼう」時代背景と将軍・年代と年表【1話~16話まで】
まずは、現在判明している1話~16話までで描かれている、時代背景・年代・年表をご紹介します。
1話~16話までの1772年~1780年の時代の将軍は10代 徳川家治です。田沼意次が老中になったタイミングでスタートする「べらぼう」。
将軍 徳川家治(10代)
1772年 明和9年 【1話】明和の大火・田沼意次が老中になる
史実通りだと蔦重が誕生したのは1750年(寛延3年)なので蔦重の年齢が23歳から物語がスタート。
火事で唐丸と出会う。
唐丸については、以下の記事でご紹介しています。
蔦重の恩人である女郎・朝顔の死
1773年 安永2年【1話】【2話】
田沼意次と蔦重が対面
1774年 安永3年【3話】【4話】杉田玄白らが「解体新書」を出版
蔦重が最初の出版物である「一目千本」を刊行。
1775年 安永4年【5話】~【10話】
蔦重の幼馴染の花魁「花の井」が「五代目瀬川」を襲名。
花の井については、以下の記事でご紹介しています。
べらぼう花の井【五代目瀬川】のモデルは実在の花魁?蔦屋重三郎との関係は?
花の井と蔦重の関係性が大きく変わる
1776年 安永5年【11話】平賀源内がエレキテルを修理し復元に成功
蔦重が富本午之助から「富本節」の正本の出版を許可される。
1777年 安永6年【12話】【13話】
富本午之助が豊前太夫を襲名し、蔦重の正本が大ヒット
1778年 安永7年【13話】【14話】
瀬川が夫に離縁を伝えられる
1779年 安永8年【14話】~【16話】
瀬川と蔦重が再会し別れが
1780年 安永9年【16話】諸藩で藩校の設立が盛んになる
蔦重が耕書堂で青本ほか10冊もの新作を一挙に刊行
「べらぼう」時代背景と将軍・年代と年表【17話~】蔦重の史実
1781年以降の時代背景・年表は蔦重の史実に沿ってご紹介していきます。
将軍 徳川家治(10代)→ 徳川家斉(11代)
1781年 天明元年 田沼意次が奏者番(幕府の儀礼進行役)になる
喜多川歌麿が挿絵を描いた「身貌大通神略縁起」を刊行
1782年 天明2年 天明の大飢饉が始まり難民が江戸へ流入
1783年 天明3年 浅間山の大噴火
「吉見細見」が蔦重の独占出版となる。日本橋通油町に「耕書堂」を出店。
1784年 天明4年 田沼意次の息子・田沼意知が暗殺
火災により吉原の蔦屋が類焼
1786年 天明6年 徳川家治(10代将軍)が死去 田沼意次が老中解任
狂歌絵本「吾妻曲狂歌文庫」が大ヒット
1787年 天明7年 徳川家斉が11代将軍に・老中首座の松平定信が寛政の改革に着手
寛政の改革の影響で大田南畝らが「蔦屋」の戯作の世界から離れる。
1788年 天明8年 田沼意次が死去
1789年 寛政元年
寛政の改革を風刺した恋川春町の黄表紙「鸚鵡返文武二道」を刊行。
1790年 寛政2年 寛政異学の禁や出版統制令などが発布
1791年 寛政3年
出版統制で罰金刑の処分を受ける。歌麿の美人大首絵を発売。
1793年 寛政5年 老中首座の松平定信が罷免
歌麿が「蔦屋」を離れる。蔦屋の番頭だった曲亭馬琴が退去。
1794年 寛政6年 大火によって吉原の遊郭が全焼
東洲斎写楽の役者絵を発売。十返舎一九が「蔦屋」の家僕(仮の番頭)になる
1795年 寛政7年
写楽の新作が絶たれる。
1796年 寛政8年 田沼意明(意次の孫)が死去
狂歌絵本など所有する多くの版権を大坂の版元に譲渡する
1797年 寛政9年 蔦重死去
浮世絵師の歌川広重が誕生
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