北川景子さん主演の2025年3月8日放送のテレビ朝日のドラマスペシャル「花のれん」の原作の山崎豊子さんの小説のあらすじネタバレを結末・最後までご紹介します。伊藤友衛との恋愛や夫の死亡や愛人との確執など「花のれん」のあらすじネタバレ結末とは?
花のれん原作は山崎豊子の小説で脚本家は誰?
原作は山崎豊子の小説!
「花のれん」は巨匠、山崎豊子さんの小説で、1958年1月号から1958年6月号まで中央公論社の月刊誌『中央公論』にて連載されました。
1958年に単行本が、1961年に新潮文庫版が刊行されています。
戦前、上方の寄席小屋や大阪の商人たちの世界を舞台に、商売一筋に生きた女性の姿を情緒豊かに描いた作品。
主人公のモデルは、吉本興業の創業者である吉本せいさん。
「吉本のせいで仕事がキャンセルに…」
「吉本のせいで東京の笑いが…」
みたいな文章を見るたびに、一瞬だけこの人を頭が過るのは僕だけなんだろか…。この人?
「吉本せい」さん。
吉本興業の創業者ね(^_^;)。 pic.twitter.com/d6awugcuu7— てれすな@和歌山で楽しくサークル活動中 (@TvsandWbs) January 26, 2024
見合いにより呉服問屋に嫁いだ主人公の多加。夫は生粋の遊び人で、商売そっちのけのため店を潰してしまいました。
多加は夫に、好きな寄席で商売をしては?と提案し、寄席小屋を発展させていきます。
そんな吉本せいさんの半生を、フィクションで描いています。
以下の記事では、モデルの吉本せいさんについてご紹介しています。
山崎豊子
「花のれん」原作者の山崎豊子さんは、太平洋戦争下の1944年に毎日新聞社に入社。
1945年から井上靖さんのもとで、記者としての修行をされます。
働きながら小説も書き始め、1957年に生家の昆布屋をモデルとした「暖簾」で作家デビューされました。
「暖簾」はすぐに人気作となり、翌年に発表した「花のれん」で直木賞を受賞。
新聞社を退職され、作家として本格的に活動を始めます。
その後も「白い巨塔」「華麗なる一族」「不毛地帯」「沈まぬ太陽」など、ヒット作を描き続けました。
山崎豊子さんは2013年、呼吸不全のため89歳でお亡くなりになっています。
脚本家
「花のれん」脚本家は吉田紀子さん。1989年に『邪魔してゴメン!』で脚本家デビュー。
2007年には『Dr.コトー診療所2006』で橋田賞を受賞されました。
これまでに「Dr.コトー診療所シリーズ」「リエゾン -こどものこころ診療所-」「Destiny」「団地のふたり」などの作品を手掛けています。
2012年に放送された「みをつくし料理帖」 も吉田紀子さんの脚本。主演は北川景子さんでした(≧∇≦)
テレビ朝日「みをつくし料理帖 (2014)」
2014年6月8日放送#TVer #みをつくし料理帖https://t.co/rQLspUaboJ— TVer新着 (@TVer_info) February 20, 2025
コメント
まさか、私に山崎豊子さん原作のドラマ依頼が来ると思わなかったので、正直ちょっと驚きました。山崎先生独特の、けれん味溢れる作品は、視聴者としては面白く拝見していますが、いざ自分が脚色するとなると、かなりの力技(ちからわざ)が必要だなと、覚悟をして臨みました。
原作は、主人公・多加の一代記。結婚前(明治時代)から、亡くなるまで(第二次世界大戦後まで)の長いスパンの話です。それを、2時間にどうまとめていくか。結婚、出産、破産、夫と二人三脚で始めた寄席、その夫との死別、その後、女ひとりで寄席を切り盛りし、成功し財を成し、だが、その財産を、戦禍によりすべて失ってしまう。まるで、『風と共に去りぬ』のような話だなと……。
背景にある“笑いの歴史”も押さえておかなければならなかったので、落語や色物、漫才についても史実を調べた上で、執筆にかかりました。
また、多加という仕事をもつ女性の生き様、キャラクターをどう表していくか。多加の中にある、今の世の中で薄れつつある“情”の部分を強調したいと思いました。“大阪女の情”を。
引用元 リアルサウンド
主題歌
「花のれん」主題歌は野田愛実さんの「TSUBOMI」♪
野田愛実、新曲「TSUBOMI」が山崎豊子生誕100年記念ドラマ『花のれん』主題歌にhttps://t.co/PuA8OOcg4l#野田愛実
— BARKS編集部 (@barks_news) February 21, 2025
野田愛実さんは小学生時代から歌手として活動され、数々のコンテストで賞を受賞♪中学生からは作曲も手掛け始めました。
2020年にはアニメ『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』でオープニングテーマの歌唱を担当。
スペシャルドラマ『拝啓、奇妙なお隣さま』主題歌「ロスタイム」も大きな話題となりました。
ほかには「わたしの宝物」『約束 〜16年目の真実〜』などのドラマの主題歌も手掛けています。
今回の「TSUBOMI」は、ドラマのために脚本を何度も読み込み、書き下ろされたそうです。
コメント
この度、「花のれん」の主題歌を歌わせていただき、大変嬉しく思っております。
夢を描いて、懸命に頑張っている人がいる。
大袈裟な未来図じゃなくても、自分を信じて、日々を懸命に生きている人がいる。
何度も挑戦して、何度も失敗して、それでもまた立ち上がる…。
そんな、北川景子さん演じる主人公・多加の姿に、私も背中を押されました。
そしてその姿を、華やかに咲いて散って、また新たな蕾を付け膨らませる「花」になぞらえて、この曲を作りました。
この楽曲が、主人公・多加と周りの人たち、そして今をがむしゃらに駆け抜けている全ての人に、寄り添えたらと思います。
引用元 公式サイト
花のれんの過去の実写化とは?
「花のれん」はこれまで何度も映像化されてきました。
1959年には淡島千景さん主演で映画化。
今こそ、吉本興業の創業者・吉本せいを描いた山崎豊子原作、豊田四郎監督、淡島千景、森繁久彌主演の映画『花のれん』を観て、吉本の魂を学ぼうではありませんか。 pic.twitter.com/Z8To53uhSB
— 田旗 浩一 (@tsukimoto_natsu) July 22, 2019
テレビドラマは過去に4回放送されました。
1960年に万代峰子さん主演で、1962年は森光子さんが主演でした。
1966年は『横堀川』のタイトルで、『暖簾』との2作を軸にした作品が放送。
1995年に宮本信子さん主演で放送されています。
5回目のドラマ化となる今回は、前回から30年ぶりとなります!
花のれんネタバレあらすじ結末!恋愛や夫の死亡や愛人との確執など
以降では「花のれん」の山崎豊子さんの原作小説のあらすじネタバレをご紹介していきます。
仕事をしない夫・吉三郎に苦労させられる河島多加
主人公は米問屋の次女として生まれた河島多加(かわしま・たか)。
お見合い結婚で呉服問屋の河島家に嫁ぎますが、義父が急死し、夫の吉三郎が二代目を継ぎます。
しかし商売に興味がない夫の吉三郎は、寄席道楽や女道楽の毎日で、ついに多額の借金を作ります。借金の催促がお店に来た時も、夫は逃げるように出かけてしまい、その対応を強いられた多加は何回も何回も責められながらも頭を下げて辛い思いをしていました。
そんな中、多加は実家の父親に頭を下げて、大金を最後だと言う約束で借りることに。
しかしその大金を多加には内緒で派手に投資に手を出して失敗。家を売らなくてはいけない事態に。
こうして店を潰してしまいました。
それまで夫のすることを我慢しながら黙っていた多加でしたが、ついに爆発。どうしてこういうことになってしまったのか?追及します。
すると夫は「どうにも商人には向いていないようだ。商売をしていても、ずっと面白いと思ったり、頑張ろうと思えなかった。」と言いだします。
すると多加は「好きな道楽を元に、寄席小屋を経営しては?」と提案。
躊躇した夫でしたが「好きなことをして失敗したら諦めがつく」と言う多加。
寄席小屋の経営をスタート!
しかし元手がなかったことから、ボロボロの建物を買い取って、多加がどうにか寄席小屋を始められるように準備をします。
近所の小銭貸し・石川きんに気に入られるように、毎日銭湯に通って、背中を流すなどして、距離を縮めていき、少しずつお金を借りて元手にしていきます。
夫は呉服問屋のセンスはなかったものの、寄席道楽については詳しいことから、なじみの芸人たちを集めることができました。
しかし、最初からお客が集まるわけもなく、経営は最初から苦しいものに。
そんな中、夏の暑い日、多加はキンキンに冷やした冷し飴を寄席で売ることを思いつき、冷し飴が大量に売れ、その流れで寄席に人を集めることに成長。
また多加は地道な努力で少すづつ小金を稼いで、寄席の経営を継続させてきます。
夫は寄席道楽については詳しいものの、お金を集めること大変なことは、全て多加に任せていました。
こうして徐々に人気の小屋へと成長させることに。
調子に乗った夫・吉三郎が女遊びをはじめ、愛人宅で死亡!
2件目の小屋ができたころ、多少金銭的にも余裕ができると、夫が寄席の商売に飽きてきました。当初は頑張っていたものの、軌道に乗ると、途端に多加の地道な努力によって稼いだお金を使って遊ぶように。
また夫は商売そっちのけとなり、多加に黙って愛人を囲って遊ぶように。
愛人(妾)の名前は「おしの」。若いおしののために吉三郎は小料理屋を買って、足しげく通うように。
その噂を聞きつけた多加は、さすがに自分の涙ぐましい努力で貯めたお金を愛人に使っていることを知り、責めますが、おしのの家に通うことを辞めません。
そんな中、多加の元に、驚きの連絡が。
ついに妾のおしのの家で、しかも同衾中(最中に)死亡したと言う連絡が。
驚きとショックの中、おしのの家に駆けつけた多加は、医師に恥ずかしい死因を他言しないように頼んで、吉三郎を引き取ります。
そして・・・どうにか冷静に振る舞っていた多加でしたが、おしのを平手打ち。
しかし、その後、気を取り直して、おしのの希望通り、自宅に連れていき、葬儀の手伝いをさせてあげるのでした。
葬儀では、白装束の喪服で夫を送った多加。白い喪服は、新たに歩き始めることを意味していたのでした。
商売に成功して通天閣を手に入れる!
吉三郎の死後、まだ幼い息子・久男を抱えた多加は、お手伝いのお梅に久男のことを任せて、必死に商売に励むようになりました。
商才があり、アイディアも豊富だった多加は、周囲の反対を押し切り、大胆に資金を使い、さらに商売を大きくしていきます。
地道な手間をかけて一流寄席のお茶子を引き抜いて、お客を増やしたり、人気の落語の師匠たちを、引き入れることに成功。
また当時流行りだった安来節の芸人を集めるために、大金を使って出雲に出向いてスカウト。
これも大成功をおさめます。
やり手の女社長でありながらも、芸人たちを大事にする人情味あふれる多加。
寄席を大成功させた、なんと通天閣も買取り、広告収入を得るアイデアを考えるなど更に事業を発展させていきます。
多加の伊藤友衛とのプラトニックな恋と衝撃の自殺
そんな多加の悲恋も描かれました。
市議会議員の伊藤友衛という男性で、多加の寄席に客として来るようになり、多加に強い印象を与えていきます。
しかし少し言葉を交わす程度で、片思いのような感情を抱いて胸を熱くしていた多加。時には困っている多加を助ける場面もあったのですが、2人の関係はプラトニックのまま、何年も過ぎていきます。
そして2人は結ばれることなく、伊藤が選挙違反で捕まったという知らせが。
驚いて、伊藤に面会に行こうとした多加ですが、なんと自殺をしたとの知らせが配します。
多加は伊藤の遺体を担架で運び出したときの写真を、新聞社の知り合いの記者から多額の金額で買い取ります。
伊藤の名誉を守るために。
たった1人で死んでしまった伊藤のことを考えて「自分は伊藤のような寂しい死に方はしない。沢山人に集まってもらってにぎやかに死にたい」と誓ったのでした。
戦争が築いてきたすべてを奪い最後の死を迎える
多加が懸命に築き上げてきたものすべてを戦争が奪っていきました。
戦争がはじまると、寄席の芸人たちが次々と出生し、戦死の報告も聞くように。
そして通天閣も取り壊されることに。大阪を大きな空襲が遅い、寄席がすべて焼き尽くされます。
会社の部下として長年の間一緒にやってきたガマ口に自宅に身を寄せていた多加ですが、体調を壊していきます。
そんな中、戦争が終わり、芸人たちが続々と戻ってきます。
そして多加はかつて寄席に出ていた芸人たちにもう一度、寄席をやってほしいと言われ、囲まれながら、最期の時を迎えるのでした。
ドラマ「花のれん」あらすじネタバレ最後の多加の死まで!
大阪・堀江の米店の娘として育った多加(北川景子)は見合いの末、明治39年、21歳で船場の呉服店に嫁ぐ。しかし、夫の河島吉三郎(伊藤英明)は遊び好きで怠け者。多加が息子の久男を抱えながら必死に商売を支えるも経営は傾く一方で、とうとう家を売るしかなくなるまでに窮迫する。
それでも花街、寄席通いをやめようとしない夫を、多加は「そないに寄席や芸事が好きやったら、いっそのこと寄席でも商売にしはったらどうだす」と一喝する。この言葉に、吉三郎は発奮。天満天神の裏にあるボロボロの寄席小屋を手に入れ、なじみの芸人・ガマ口(甲本雅裕)らを集めて寄席を開く。しかし、即席の素人寄席に客は入らず、借金はかさむばかり。近所の小銭貸し・石川きん(泉ピン子)に金を借りながらなんとかしのいでいたが、ある夏の日、多加はキンキンに冷やした冷し飴を寄席で売ることを思いつく。それが評判となって次第に客もつきはじめると、吉三郎の芸人選びの妙もあって連日大入りを記録し、夫婦は2軒目の寄席小屋を開業する。
ところがある日、吉三郎は愛人・おしの(渋谷凪咲)との同衾中に心臓麻痺で死んでしまう。甲斐性なく世を去った夫にもかかわらず、多加は葬儀で“一生二夫にまみえぬ証”である白い喪服を身にまとうのだった…。
その後も夫がこしらえた借財のため、ひとり寄席商いを続けることになった多加は、法善寺にある一流の寄席小屋を粘り強い交渉で入手。「えらい女(おなご)の大阪商人や」と舌を巻く席主(笹野高史)に対して、「わてなりののれんを、この寄席(こや)に掲げさして貰います」と大見得を切った多加。商いに一生を賭ける覚悟をこめて、“花菱亭”と染め抜いた花のれんを掲げた――。
そんなある日、ひとりの男が花菱亭を訪れる。この男、伊藤友衛(上川隆也)はたびたび花菱亭を訪れては窮地を救うなど、多加の心に強い印象を残して…。一方、成長した多加の息子・久男(坂東龍汰)は母への反発心から東京の大学に行きたいと言い出すが…!?
引用元 公式サイト
多加が心の奥底に秘めた恋の相手と、その行く末とは…!?
そして人を愛し、人を大切に思い続けた彼女が最後まで追い求めたものとは――!?
涙、笑い、感動に満ちた“日本初の女性プロデューサーの一代記”ともいえる物語が綴られていきます!
以下に、ドラマのストーリーをご紹介します。
呉服屋から寄席小屋経営に転身!
明治39年夏、多加(北川景子)は21歳で船場の呉服店に嫁ぎます。
それから四年後、夫の河島吉三郎(伊藤英明)に代わり店を切り盛りしている多加。
一人息子の久男が生まれ、借金も払えず苦しい経営の中、吉三郎は遊び惚けてばかり。
吉三郎は芸人のガマ口(甲本雅裕)と一緒に遊びその金を払うために多加を呼び出したりします。
ある日、寄席にいる吉三郎にあんたの買った株が紙切れになったと言う多加。
すると吉三郎はもうだめだ、自分は商売の才が無いと言う。
多加はそんなに芸事が好きなら、寄席で商売したらとアドバイスすると、やる気を見せる吉三郎。
数か月後、ボロボロの寄席小屋を見つけた吉三郎。
多加は呉服屋を処分したお金でこの寄席を買おうと言います。
そして寄席・天満亭を開くも、なかなか客は入らず、借金は大きくなるばかりでした。
涙ぐましい努力とアイデアで商売が徐々にうまくいきだす!
そんな状況でも多加は、近所にいる金貸し・石川きん(泉ピン子)に媚びを売り、金を借りなんとかしのぐ毎日。
ある夏の日、寄席に人を集めるために冷やし飴を売ることで、だんだんと客が増え始めます。
そんな中、もう一軒寄席を開こうと考え、きんに借金を願い出るも断られてしまう多加。
しかし、多加の必死の覚悟をみたきんは大金を貸してくれることに。
明治45年正月。二件目の寄席小屋を開業し喜ぶ多加と吉三郎。
息子の久男も大きくなり、お手伝いの梅と一緒に寄席にやってきますが・・・
多加はここはわてらの戦場だと来てはいけないと叱責。
仕事に集中するあまり久男の世話はほぼ梅にまかせっきりなのでした。
旦那・吉三郎に愛人問題!そして衝撃の死に白い喪服で決意
ある日、吉三郎におしの(渋谷凪咲)という愛人がいることに薄々気付き始める多加。
吉三郎を涙ながらに責めるも、一向に女遊びをやめようとしません。
後日、吉三郎が倒れたと言う驚きの連絡が入りました。
倒れたのはおしのの家で、情事のさなかですでに息を引き取っていた吉三郎。
それを医師から聞いた多加は、事情は内密にしてほしいと頼み、おしの草履を叩きつけて帰っていきます。
そして葬儀の日。白い喪服を身にまとっていました。
それは嫁ぐ日に父から言われたことを守ってのこと。
「夫に先立たれた御料さんは、二夫(じふ)にまみえぬ。白い喪服を着て心のあかしを立てるしきたりがある」
大正4年、吉三郎が残した借金はまだ多く、息子の久男はまだ小学校にあがったばかり。
多加は必死に寄席の商いを続けており、ガマ口はそれを支えてくれています。
伊藤友衛との出会い
何とか寄席に人気落語を呼ぼうと奮闘し、春団治(玉山鉄二)を呼ぶことが出来成功していく多加。
ある日、寄席で客(上川隆也)の下駄が無くなってしまい、代わりに多加は別の履物を用意することに。
その多加の対応を見て感心した男性客。
帰宅した多加は、まだ久男が起きていたことに怒ります。
すると久男は、正月ぐらい一緒にいてほしいと泣いてしまうのです。
そんな息子の姿を見て、一緒にカルタをする多加。
その後、一流の寄席小屋・金沢亭を席主(笹野高史)と粘り強い交渉で入手。
こうして、花菱亭と名付け花の模様の「のれん」を掲げました。
「わての花のれんや。あんさん、やっと一流の小屋を手に入れましたで」
ある夜、大阪の夜に花火が打ちあがりました。
それを見て、大阪中に花のれんを花火のように仕掛けたいと語る多加。
そんなある日、花菱亭にやってきたのは、下駄を無くした男性でした。
この男性は伊藤友衛と言い市会議員。
あるとき、寄席の窮地を伊藤が救ってくれたことから、多加は伊藤と徐々に親しくなっていきました。
安来節の成功と通天閣を手に入れる!
夜、多加が疲れて寝ていると夢の中に「きん」が登場!
なんと亡き吉三郎と一緒になると言う。
驚いて目を覚ますと、翌朝「きん」の訃報が届き、悲しみに暮れる多加なのでした。
その頃、大阪では安来節が流行り始めます。
安来節を取り入れたことでさらに寄席は活気を帯びていきます。
さらに大阪のシンボル通天閣を買い取るまでに。
息子の久男(坂東龍汰)も成長し、東京の大学に行っていました。
通天閣の久しぶりに帰ってきるも、母に反発する久男。
昭和5年。久男は大学を卒業し新しい寄席を手伝い始めていました。
多加は春団治がラジオに勝手に出演したことを憤っています。
すると久男は、考え方が古い。落語から今の時代は漫才だと言います。
そして久男の言うように、漫才を取り入れていく多加。
度々伊藤と会う多加は、あんたには変わらんでいてほしいと言われました。
「あんたはそのど根性で生き抜いてください」
伊藤友衛の衝撃の死
そして昭和16年、戦争がはじまります。
芸人たちが出生していくのを見送る多加。
ある日の新聞で、伊藤が選挙違反で逮捕されたという記事を見かけます。
その伊藤は留置場の中で自害したと言う。
それが信じられない多加。
記者から伊藤の黒い噂の写真を見せらると、大金をはたいてそれを買い取ると多加は言いました。
なんでそんな大金を払うのか?と責めるガマ口にこう返します。
「わての一生の高い贅沢。きつい商いばっかりしてきた。せめて今日くらい・・・」
涙ながらにうったえる多加の姿を見て、女の気持ちがあったと気付いたガマ口は涙ながらに笑うのでした。
戦争で息子の久男に召集令状!通天閣も取り壊される
それからは戦況が悪化していき、久男にも召集令状が届きます。
久男は海軍に所属することになり出生の日。付き合っている女性が見送りに来ていました。
梅は知っていたようで、自分には話してくれてないと寂しく思う多加。
通天閣も戦争のため取り壊され、大阪も戦禍に巻き込まれるかもしれないので疎開しようと梅は言いますが、多加は固く拒みました。
そんなある日、出生した久男と神戸で会えることになったと手紙が届きます。
神戸で久々に再開し、久々に語り合う多加と久男。
母親らしいこと何もできなかったと詫びる多加に、久男は言います。
「お母さん、またいつか寄席を一緒にやりましょ。いろいろ批判してきたけど船で思い出すのは寄席のお客さんの笑い声。新しいとか古いとか関係なしに笑える場所を取り戻しましょ。今度は僕がお母さん助けます」
そんな息子の言葉が嬉しい多加。
大阪に空襲が!花菱亭など寄席小屋が無残に焼けてしまう
すると外から空襲警報が聞こえ、二人は大阪のほうから火の手が上がるのを見ます。
久男は海軍に戻らなければいけず、多加に危ないから収まってから大阪に戻るように言いました。
「大事なのはお母さんの命。僕のためにも生きてください」
そう言って船に戻っていく久男。
しかし多加は大阪の様子が気になり、すぐに戻ってしまいました。
大阪は焼け野原になっており、花菱亭も看板だけの無残な姿に。
ガマ口と再会すると、みんな焼けてしまったと言う。
そして終戦を迎え、年が明けた頃、多加は体調を崩して寝込んでいました。
多加の最後の死は芸人に囲まれて!
昭和21年春。体調が良くなった多加。
隣には梅がいて、今日は快気祝いに芸人さんたちがたくさん来てくれると言う。
あとは久男が帰ってきてくれれば・・・
すると、ガマ口が寄席の支配人の杉田(金山一彦)を連れてきました。
杉田は花菱亭の跡地を映画館にしてはどうかと言いますが、そんなつもりは毛頭ないときっぱり断る多加。
そこに芸人たちがやってきて、多加は言います。
「わてはこの子らと寄席商いをすることに決めてるんや」
芸人たちはそんな多加に頑張ろうと言います。
そして皆で酒を飲み料理を食べて盛り上がる中、多加は昔のことを思い出していました。
すると突然座っていた多加は倒れてしまい・・・
皆が駆け寄るも、医者は呼ばなくていいと言う。
「自分のことはよくわかっている。わてはもうあかん。けどこないして皆に囲まれて死ねるねんな。みんなおおきに。今までありがとな」
ガマ口が涙で死ぬなと言う中、笑顔の多加。
「久男が帰ってきたら頼むで・・・」
死の直前、多加の目に映ったのは白い喪服の自分でした。
サクラ散る中、多加は白い喪服の自らの歩いていく姿を見ます。
そんなラストで締めくくられた「花のれん」でした。
花のれんキャスト出演者
河島多加(かわしま・たか) 北川景子
大阪・堀江の米店の娘として生まれ、21歳のとき、見合いで船場の“河島屋呉服店”に嫁いだ。放蕩者の夫・吉三郎と寄席商売をはじめ、夫亡き後も持ち前の根性と商才で寄席を拡大。稀代の女性興行師として名を馳せていく。しかし、そのエネルギッシュな生き様ゆえ、ひとり息子の久男とは心がすれ違ってしまい…。そんな中、寄席に姿を見せる客・伊藤友衛に恋心を抱くように…!?
河島吉三郎(かわしま・きちさぶろう) 伊藤英明
父の代から続く、大阪・船場の呉服店の主人。三度の飯より寄席通いが好きで、先代亡き後、派手なふるまいに拍車がかかり、店は火の車に…。多加の発案で呉服店をやめ、興行師にくら替えするが、やがて愛人宅で突然死する。
伊藤友衛(いとう・ともえ) 上川隆也
市会議員。物腰柔らかい紳士。多加が席主を務める“花菱亭”をひいきにしており、花菱亭が“ある窮地”に陥ったとき、さりげなく救いの手を差し伸べる。多加と互いに惹かれあうが…!?
ガマ口(がまぐち) 甲本雅裕
吉三郎がかわいがっていた芸人のひとり。“剣舞師”として高座に上がっていたが、吉三郎が寄席商売をはじめるにあたって裏方に回る。吉三郎亡きあとは番頭として多加を細やかに支える。
河島久男(かわしま・ひさお) 坂東龍汰
多加と夫・吉三郎の間に生まれたひとり息子。寄席商いに忙しい多加とはすれ違いがちで、お手伝いの梅の愛情を受けて育った。母への反発から東京の大学に進学し、卒業後は京都の花菱亭を差配するが…。
石川きん(いしかわ・きん) 泉ピン子
小銭貸し。利子が安いかわりに、よっぽど気が向かないと金を貸さない偏屈者として有名。多加の商売人としての心意気に触れて金を融通する。
春団治(はるだんじ) 玉山鉄二
落語家。“爆笑王”とよばれた大阪の寄席界の人気者。高座が面白い上に、突飛な奇行やでたらめな生活で名を馳せる。
お梅(おうめ) 馬場園梓
オールアップ写真公開
北川景子さん演じる多加の息子・久男役 #坂東龍汰 さん、ガマ口役 #甲本雅裕 さん、お梅役 #馬場園梓 さん#花のれん まであと3️⃣日#8日(土)よる9時 #山崎豊子#北川景子 #伊藤英明 #上川隆也 #泉ピン子 #玉山鉄二 #渋谷凪咲 #野田愛実 pic.twitter.com/lr3P2xNE9L
— 『花のれん』テレビ朝日ドラマプレミアム【公式】 (@ex5dpremiu66555) March 5, 2025
河島家のお手伝い。忙しい多加のかわりに、息子・久男の世話を一手に引き受ける。
おしの 渋谷凪咲
第48回日本アカデミー賞
新人俳優賞受賞者インタビュー3月14日の授与式に、今から胸が高鳴ります!インタビューでは私の心の内、お話しさせていただきました!よかったらのぞいてみて下さい☺️#MIYASHITAPARKhttps://t.co/oN9DvXT2sD
— 渋谷凪咲 (@_Nagisa_Shibuya) March 5, 2025
北新地の芸者見習い。吉三郎の愛人となる。
金沢亭席主(かなざわていせきしゅ) 笹野高史
大阪で一流といわれる寄席“金沢亭”の席主。
孫一(まごいち) 吹越 満
多加の実父。大阪・堀江で米店を営む商人。娘に商売の才能があることを見抜いていた。
杉田(すぎた) 金山一彦
アメブロを投稿しました。
『告知』#アメブロ #テレビ朝日#山崎豊子
https://t.co/zjYZMwPlh4— 金山一彦 (@KANAYAMA67) March 1, 2025
吉三郎と多加が開いた2軒目の寄席“芦辺館”で支配人として采配を振るう。
松鶴(しょかく) 月亭方正
/
山崎豊子生誕100年記念
『#花のれん』
放送まであと日
\カウントダウン最初は…
松鶴役の #月亭方正 さん✨春団治(#玉山鉄二)と肩を並べる人気落語家️
多加(#北川景子)が席主を務める寄席にも
出演するが、“ある騒動”を引き起こす…!?3月8日(土)よる9時放送
ぜひご覧ください pic.twitter.com/uAStPIvYQd— 『花のれん』テレビ朝日ドラマプレミアム【公式】 (@ex5dpremiu66555) February 26, 2025
春団治と肩を並べる人気落語家。多加が席主を務める寄席にも出るが、“ある騒動”を起こす。
エンタツ・アチャコ ミルクボーイ(内海崇・駒場孝)
/
山崎豊子生誕100年記念
『#花のれん』
放送まであと日
\エンタツ・アチャコ役の#ミルクボーイ さん✨
新しい“しゃべくり漫才”を作ったコンビ️
寄席でも絶大な人気を得るようになり…3月8日(土)よる9時放送
ぜひご覧ください#北川景子 pic.twitter.com/8Bmn1VS4VO— 『花のれん』テレビ朝日ドラマプレミアム【公式】 (@ex5dpremiu66555) February 26, 2025
新しい“しゃべくり漫才”を作ったコンビ。寄席でも絶大な人気を博すようになり…。
織京(おりきょう) 本多 力
#花のれん 出演情報
今夜7:00〜の
「Qさま!!3時間SP」に #本多力 さんが参戦本多さんの勇姿をぜひご覧下さい#3月8日(土)よる9時 #山崎豊子#北川景子 #伊藤英明 #上川隆也#坂東龍汰 #甲本雅裕 #泉ピン子 #玉山鉄二 #馬場園梓 #渋谷凪咲 pic.twitter.com/jLkLS559nq
— 『花のれん』テレビ朝日ドラマプレミアム【公式】 (@ex5dpremiu66555) February 16, 2025
京都の織元の主人。吉三郎の営む呉服店と取引がある。
キャスト引用元 公式サイト
まとめ
2025年3月8日に山崎豊子さん原作の「花のれん」が、北川景子さん主演で放送されます。
吉本興行の創業者、吉本せいさんをモデルにフィクションで描かれた原作。今回は5度目のドラマ化となります。
呉服問屋に嫁いだ主人公。夫は道楽者で店を潰してしまいます。
夫の趣味である寄席を商売にしてはどうか?そんな主人公の提案から、寄席を大きくしていくふたり。
ですが夫は妾の家で急死。主人公は一心不乱で商売を続け、事業を大きく発展させていくーというあらすじです。
脚本家は『Dr.コトー診療所』シリーズ「Destiny」「リエゾン -こどものこころ診療所-」などの吉田紀子さん。
主人公の北川景子さんのほか、伊藤英明さん、上川隆也さん、泉ピン子さん、玉山鉄二さんなどのキャスト俳優が登場します。
「花のれん」は「山崎豊子生誕100年記念」として、テレビ朝日系にて放送されます。
令和の女性たちが求める生き方がここにあるかも!主役の北川景子さんの演技にもご期待ください!
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