2025年4月12日放送のNHK総合の土曜ドラマ「地震のあとで」の鳴海唯さん主演のエピソード「アイロンのある風景」の村上春樹さんの原作小説のあらすじネタバレ結末までと考察を紹介します。「アイロンのある風景」ネタバレと考察と解説とは?ラストやその後は死亡した?
ドラマ「地震のあとで」の「アイロンのある風景」のあらすじ!
ドラマ「地震のあとで」は、村上春樹さんの短編小説『神の子どもたちはみな踊る』の実写化で、短編小説の中から4つのエピソードが全4話まで放送されます。
阪神・淡路大震災 あれから30年たった現在に描かれる「地震のあと」のエピソードとは?
以下の記事では、ドラマ「地震のあとで」について詳しくご紹介しています。
地震のあとでネタバレ村上春樹の原作!意味不明・意味がわからないモヤモヤ?
土曜ドラマ【#地震のあとで】
今夜放送スタート
毎週土[総合]夜10:00<全4話>震災の影響を、現地ではなく遠い場所で受けた人間たちの、喪失を伴う奇妙で美しき世界。
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— NHKドラマ (@nhk_dramas) April 4, 2025
初回の1話から村上春樹ワールド全開のストーリーに大きな反響が。以下の記事で1話についてまとめてあります。
地震のあとで1話ネタバレと意味考察!2人の女は宗教の勧誘か怖すぎる展開
そして2話では「アイロンのある風景」が放送されます。
2011年、茨城。家出して海辺の町に暮らす順子(鳴海唯)は、流木を集め焚(た)き火をするのが趣味の画家、三宅と出会う。順子は、自分と同じくこの町に流れ着いた三宅に惹(ひ)かれ、いつしか焚き火を共にするようになる。3月11日の明け方、焚き火の大きな炎を前に、神戸にいた三宅の過去が明かされていく。
引用元:公式サイト
主人公の順子が出会ったのは、震災のあった神戸出身の謎の男・三宅。2人は焚火を一緒にする仲になり、焚火をしながら三宅の過去が明かされている展開になるようです。
ーー火が自由になるには
4/12(土)夜10:00
[総合]毎週土<全4話> https://t.co/LsK3KZylF5 pic.twitter.com/0D89f64ScC— NHKドラマ (@nhk_dramas) April 9, 2025
以降では、そんな「アイロンのある風景」の原作小説のネタバレを結末までご紹介していきます。
【アイロンのある風景】原作ネタバレ結末まで
家出をして茨城の海沿いの町に暮らす順子
2011年の茨城、鹿島灘のある町で順子(鳴海唯)で暮らしています。
順子は高校3年生の5月に、父親の印鑑と貯金通帳を持ち出して30万円をおろし家出しました。電車で適当に進み、この町にたどり着き、アパートを見つけて、すぐにコンビニで働き始めます。
すぐに自分よりも2つ年下で腕のいいサーファーで髪を茶色い染めたアマチュアロックバンドのギタリストで大学生の啓介(黒崎煌代)と出会い同棲を始めました。
謎の男・三宅さんと焚火友達に
また、コンビニの行きつけだった三宅とも話をする関係になります。三宅は40代半ばで髭の濃い画家でした。
また関西弁をしゃべっていて、そんな人間は地元にはあまりいないので、目立っていました。
ある日、焚火好きな三宅が、海辺で焚火をしているのを見かけた順子は、焚火に魅入られて、一緒に焚火をする関係になります。
ある晩、いつものように大きい焚火ができる、と三宅から一緒に焚火をしようと誘われます。
順子は啓介と一緒に浜に向かい、3人で焚火をはじめます。
少しすると、啓介はお腹が痛いと言って先に帰宅します。
三宅は神戸の出身で妻子がいる
その後、2人になった焚火を続ける三宅と順子。
三宅が地震の話題を避けるので、家族が神戸にいるのでは?と思う順子。
震災があった東灘区に妻子がいると話す三宅。子供が2人いると答えます。ですがそれ以上のことを話そうとしませんでした。
順子は何度も読んだジャック・ロンドンの「たき火」を思い出しました。
死に方について語る2人
順子は三宅に「どんな死に方をするの?」と聞きます。
三宅は「冷蔵庫に閉じ込められて死ぬのや」と言います。
時々、子供が冷蔵庫に閉じ込められて、徐々に窒息して死んでいく、そういう風に・・・と言います。
そして冷蔵庫に閉じ込められて徐々に死に至る悪夢を何度も見ると言います。
ジャック・ロンドンを引き合いに「死に導かれる生き方」について話しました。
順子は三宅にどんな絵を描いているのか聞きます。
三宅は説明するのはすごく難しい、と説明しながらも「アイロンのある風景」と答えました。
アイロンは実はアイロンではなく、何かの身代わりとしてあると。
2人で心中する!?一緒に死のうと言う2人
そんな話をした後、順子は「私は空っぽ。どうしたらいいのよ」「ほんとうに何もないんだよ。どうしたらいいの?」と言います。
すると三宅は最初は「ぐっすり寝て起きたらだいたいはなおる」と言いますが「そんな簡単なことじゃないよ」と返す順子。
すると三宅は「そやなあ・・・どや、今から俺と一緒に死ぬか?」と言います。
順子は「いいよ。死んでも」
三宅「真剣にか?」順子「真剣だよ」と言います。
そして焚火が全部消えるまで待とう、せっかく起こした焚火だからと言う三宅。
「どうやって死ぬの?」と言う順子に三宅は「かんがえてみる」と言います。
順子が「少し眠って言い?」と言います。
三宅は「心配するな、焚火が消えたら寒くなっていやでも目は覚める」と言うのでした。
順子は頭の中で焚火が消えたら寒くなっていやでも目は覚めると繰り返します。
その後、順子は体を丸めて束の間のしかし深い眠りに落ちたのでした。
【アイロンのある風景】考察・解説!ラストやその後は死亡した?
三宅さんの家族は死亡している?
三宅さんと一緒に死のうと言ったまま、焚火を見ていて、眠った順子・・という気になりすぎる終わり方だった「アイロンのある風景」。
◆死ぬって本気だった?
◆その後本当に死んだのか?
◆強調されていた「焚火が消えたら寒くなっていやでも目は覚める」の意味とは?
家庭に問題があり家出して、なんとなく生きてきた順子。
家を出るって相当、辛い状況だったことがわかります。
家出してきて、どうにか生活しているものの、なにか満たされない毎日を送っていたのか?また特に希望などなく生きてきたのかな?と思いました。
一方で、三宅さんの家族は震災で死亡してしまっているのかもしれません。家族を見捨てて家出したのか?家族が震災で死亡したので町にやってきたのかはわかりませんが、やはり、なんとなく生きている・・・そんな感じで、自殺するまでもないけど、死んでもいいと思いながら生きてきた?
本当に死ぬ気だった?2人は焚火が消えたら死亡した?
そして2人は本当に死ぬ気だったのでしょうか?
おそらく順子は死ぬ気が合ったのでは?と思います。
三宅さんと仲良くなったのも、一緒に焚火をしたいと思ったのも、三宅が自分と似ている死に向かって生きているからではないでしょうか?
一方で三宅さんは、自分が死ぬのはいいけれども、若い順子を巻き込んで死ぬような人間ではないと思います。
小説の会話からも、順子や同棲している彼氏の啓介に対しての対応など、悪い人じゃない気が。
なので、三宅さんには死ぬ気がないと思います。
順子が「死」について聞いてきたときに、順子の不安定さに気づいて「一緒に死ぬか」と言ったものの、逆に順子の死を止めようとしているのでは?と思います。
以下の引用サイトの記事では、橋本愛さんと記者がお話しされていますが「焚火が消えたら寒くなっていやでも目は覚める」について
「死を見つめているのに【生】を強烈に感じさせる表現」「目が覚めたらきっと2人は家へ帰るんだろうな」と言っています。
引用音:引用サイト
同じように解釈している読者の方も多く、最後のセリフ「焚火が消えたら寒くなっていやでも目は覚める」からおそらく2人はその後死亡していない、普通に何事もなかったかのように、生き続けるのでは?と思います。
【アイロンのある風景】キャスト出演者
順子:鳴海唯
日刊スポーツさんに取材してもらいました✒️
是非!!
ご覧くださいー✌️その時のオフショット📸
風が強くて寒かった🌪️w https://t.co/49BT92pABe pic.twitter.com/EQeIjG2u2L— 鳴海唯_STAFF (@Narumi_manager) March 24, 2025
<役柄>
2011年。家出した先の鹿島灘に住み着き、そこで出会った彼氏と半同棲(せい)中。焚(た)き火をする男と共に海辺の夜を過ごす。
啓介:黒崎煌代
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<役柄>
順子の半同棲中の彼氏。大学生であり、サーフィンとギターが趣味。実家は和菓子屋。
三宅:堤真一
阪神淡路大震災が起こる前まで神戸に住んでいた男。冷蔵庫を嫌い、順子の働くコンビニに毎日買い物にやってくる。
職業は不明だが風貌から画家だと推察される。
引用元:公式サイト
以下の記事では2話のキャスト出演者を更に詳しくご紹介しています。
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